こんにちは。Rokuです。
今回は、東京の神田にある老舗の鰻屋「神田きくかわ」を取り上げます。
〒101-0041
東京都 千代田区 神田須田町1-24−2
先日、神田きくかわの神田店を訪れ、美味しいうな重に舌鼓を打ってきました。
1947年、神田きくかわは戦後の食糧不足という状況の中で創業しました。
創業当初より「人々にスタミナをつけてもらいたい」という理念の下、現在でも厳選したうなぎを使用しており、この道40年以上のうなぎ職人が1匹1匹丁寧に焼き上げているのです。
今回は、東京の名店である神田きくかわについてご紹介いたします。
●神田きくかわ:神田店の予約やテイクアウトは?
神田きくかわ 神田店のうな重をレビュー
今回オーダーしたうな重がこちらです。
●うな重(イ)
・吸い物とお新香付き
・1尾
●5,450円
うな重(イ)
神田きくかわのうな重は(イ)と(ロ)の2種類があり、(ロ)はうなぎが1尾半になります。
ただ、当日の仕入れ状況によっては2尾になることもあるため、(ロ)をオーダーする際には店員さんに伺うといいでしょう。
私は友人と共に平日(木)の11:00に訪れましたが、開店と同時に直ぐに満席になりました。
うな重はオーダーしてから約15分で提供され、今まさに焼き上げた直後の鰻がご飯の上に鎮座していました。
うな重の蓋を外すと香ばしい香りが立ち上ってきて、より食欲をそそります。
さっそく鰻を一口食べてみると、甘みと塩味のバランスの取れたタレが最初に伝わり、その後に鰻のふっくらとした食感を味わうことが出来ました。
鰻の味を左右するタレですが、神田きくかわのタレは砂糖を一切使っておらず、この甘みはレンゲ蜂蜜を使って出しています。
そのため、自然本来の甘さを楽しむことができ、砂糖のように後を引かないサッパリとした後味でした。
甘さの後に来るのは醤油の風味でしたが、蜂蜜の甘さが醤油の存在を一層際立たせており、ヤミツキになる仕上がりとなっています。
このタレがご飯にも染み込んでいるので、万が一、鰻を先に全て食べつくしてしまったとしても、ご飯+タレの組み合わせで残さず食べきれるどころか、おかわりまでいけそうな美味しさです。
肝心の鰻はしっかりと焼き上げられているものの、身は一切硬くなっておらず、ふっくらとした食感を楽しむことができます。
どうやら、この絶妙な焼き加減を可能にしている秘訣は串にあるようです。
実は、神田きくかわでは伝統的な竹串を使っておらず、ピアノ線を束ねた金属性の串を使っているのです。
これは神田きくかわによる特注の串で、金属の串を使うことで熱伝導率が竹串よりも高まり、鰻の身を内側からじっくりと焼くことができるため、最終的に鰻の身がふっくらと焼きあがるというわけです。
ちなみに、神田きくかわで使われている鰻は全て厳選されており、その日に捌く分だけを仕入れています。
仕入れた鰻はまず上野毛店に運ばれ、同店にある「立て場」で1日~3日休ませます。
立て場とは、生きた鰻を保管しておく伝統的な手法ですが、上野毛には地下水が通っているため、この地下水を使って鰻を休ませておきます。
そうすると、鰻は体内の泥を吐き、焼き上げた時に臭みがなくなるのです。
また、泥を吐かせることで鰻の身が引き締まるため、食べ応えのある肉感になります。
肝吸い
肝吸いは出汁がしっかりと効いていて、濃いめの味付けでした。
ただ、肝そのものが非常に淡泊な味わいなので、全体としてバランスの取れた味付けとなっています。
肝というと苦いイメージがありますが、こちらの肝には全く苦味や臭みがなく、全くクセのない逸品でした。
先述した通り、神田きくかわでは鰻を一度休ませて泥抜きをしてから提供されているため、こうした下処理が大きく関係しているのかもしれません。
お新香
お新香は塩気がだいぶ強く、一口食べた時は「しょっぱい」というのが正直な感想でした。
ただ、暴力的にしょっぱいというわけではなく、いい塩梅という感じです。
フルーツ(ライチ)
私たちがオーダーした時にはフルーツも付いていました。
このフルーツはライチで、程よい甘さが食後の口直しとして最高でした。
うな重・肝吸い・お新香は甘さよりも塩味が強いため、食後のデザートとしてライチを食べることで口の中をリセットできるはずです。
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