こんにちは。Rokuです。
今回は、秋葉原にある家系ラーメン「武将家」をご紹介いたします。
秋葉原エリアには武将家が2店舗ありますが、もう一店舗の「外伝」は姉妹店となっており、味の方向性が異なっているのです。
今回は、本店となる武将家をレビューいたします。
秋葉原:武将家をレビュー
今回オーダーした「武将らーめん 中盛り」(1,400円)がこちらです。
武将らーめんには「チャーシュー4枚」「煮卵」「海苔」「ほうれん草」がトッピングされており、非常に食べ応えがある一杯となっています。
チャーシューはよく煮込まれているので肉の深部まで味が浸透していて、ホロホロな食感も相まって、これだけでご飯が何杯もおかわりできそうでした。
ただ、私が特に感動したのは煮卵で、武将家の煮卵は黄身の部分までしっかりと味が付いていたのです。
この煮卵に感銘を受けたので、自宅で煮卵作りにチャレンジしてみたところ、武将家のように黄身まで味を浸透させることが出来ませんでした。
卵を煮詰めれば、ある程度までは味を濃くすることが出来ましたが、そうすると卵が固ゆでになってしまい、黄身の部分も完全に茹で上がってしまうのです。
ところが、武将家の煮卵は半熟にも拘わらず、トロッとした黄身の部分までしっかりとタレの味が浸透していました。
この味を自宅で再現することは不可能に近いので、武将家に行った際にはぜひ煮卵も食べてみて下さい。
なお、スープは醤油と豚骨が強めで、一口スープを啜るだけで脳天を揺さぶれるほどパンチに効いた味でした。
麺は家系御用達の酒井製麺を使っているので、濃厚なスープとよく絡み、主張の強いスープにも負けない食感と食べ応えがあります。
私はバリカタでオーダーしたため、麺の芯に若干の硬さが残っていましたが、やはり、濃厚な家系には硬めの麺が最も相性が良いと感じています。
ライスは無料?
家系ラーメンはライスと一緒に食べることを想定しているため、どのお店も基本的には濃厚な味付けとなっています。
武将家でもライスの用意はありますが、こちらは有料であることに注意が必要です。
実は、以前まではライスは無料で、食券を渡す際に「ライスは付けますか?」と店員さんから声をかけて頂けました。
ただ、昨今の物価高などの影響を受けて、武将家ではライスを有料に切り替えざるを得なくなってしまったのです。
そのため、店員さんからの声かけもなくなり、ライスが欲しい方は食券機でライスの食券を購入しなければなりません。
この変化は姉妹店である外伝も同じなので、武将家系列のお店に行く場合には「ライス=有料」であることを念頭に置いておきましょう。
しかし、私個人としてはライスの有料化には賛成です。
というのも、無料だからという理由だけで、食べきれなかったとしても、とりあえずライスを注文する方がいるからです。
もちろん、そうした方は少数ではありますが、いつの時代でもルールの制定や厳格化はモラルのない少数派の言動がきっかけで実施されるものです。
ライスが無料だったことはお店側の厚意によるものだったことから、これが有料化したところで本来のあるべき姿に戻っただけだと考えます。
系列や系譜は?
武将家の系譜(系列)を辿ったところ、こちらは「武蔵家」から独立したことが分かりました。
ただ、武蔵家には2種類あり、「吉祥寺 武蔵家」と「新中野 武蔵家」に分かれます。
この2店舗は全く独立したお店であり、系譜から異なります。
武将家のルーツは後者の「新中野 武蔵家」にあり、以下のような系譜を辿ります。
●武将家
↓
●新中野 武蔵家
↓
●たかさご家
↓
●六角家
↓
●本牧家
↓
●吉村家
「吉村家(総本山)」「本牧家」「六角家」はかつて家系御三家と呼ばれるほどの人気店で、最初の家系ブームを牽引しました。
その中でも本牧家はクラシック系と呼ばれており、マイルドなスープが特徴で、吉村家初期の味を継承しています。
ただ、武蔵家でこの流れが変わり、醤油と豚骨の風味がより強い味へとシフトしているのです。
クラシック系はマイルドな味付けが特徴ですが、それを端的に象徴するものとして、スープが黄金に輝いていることでも知られています。
クラシック系を継承している「寿々㐂家(すずきや)」のスープをご覧ください。
【豊玉タクシーラーメン部】
寿々㐂家@上星川
栗原係長参る!
こちらはラーメンEAST百名店、かなり久しぶりの訪問!
都内には少ないクラシック系の家系ラーメンになります。
豚骨と醤油のバランスが良く、まろやかで後味スッキリ!
そして適度な鶏油の量!
シンプルで旨い! pic.twitter.com/gOqy99DCE6— 豊玉タクシー(公式) (@toyotamataxi) February 9, 2023
寿々㐂家と武将家のスープを比較すれば、両者の色合いが全く異なることが分かるはずです。
もちろん、これは味の方向性が異なるというだけで、どちらの味が優れているのかというものではありません。
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